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【住宅ローン1年目の確定申告完全ガイド】条件・必要書類・申請手順を徹底解説

今年もこの時期ですね。

確定申告!

今回は、住宅購入者が必ず苦戦する「住宅ローン控除1年目の確定申告」について解説していきます。

じつは私も、1年目のとき泣きながらやったよ…

この記事では控除を受けるための条件から具体的な申請手順まで詳しく解説します。たしかに大変ではあるけど、1ステップずつこの通りやれば大丈夫です!

ここでは、一般的な確定申告のやり方を紹介しています。
私は税理士資格を持っていないので、具体的な税務相談を受けることはできません。
具体的な税金の相談や入力内容の確認は、所轄の税務署へご相談ください。

今回は、e-Taxを利用した電子申請のやり方をご紹介します!

目次

住宅ローン1年目は確定申告が必要!?

住宅や土地を購入した人は、ローンを組んだ1年目の年に確定申告が必要になります!これは会社員や公務員など、普段は確定申告が不要な人も例外ではありません。

ハウスメーカーがやってくれるんじゃないの?

住宅ローン控除を受けるための手続きは、控除を受ける本人が確定申告で申請する必要があります。行政やハウスメーカーが代わりにやってくれるということはないので、必ず自分で確定申告をしましょう!

ただし、2年目以降は年末調整でOKだよ〜

そもそも住宅ローン控除とは?

住宅ローン控除とは?

住宅ローン控除は「住宅借入金等特別控除」といって、マイホームを購入した際のローン返済の負担を軽減するための税制優遇制度です。住宅ローンの年末残高に応じて所得税が控除されます。

控除期間は最長13年間
控除額は令和7年時点では以下のとおり計算されます。(上限額あり)

控除額 = 年末時点のローン残高 × 0.7%

控除を受けるための条件

控除を受けるには一定の条件を満たす必要があるよ!

1. 住宅の条件

  • 床面積が50㎡以上
  • 所有者が居住用として使用

2. 借入金の条件

  • 返済期間が10年以上
  • 民間金融機関、住宅金融支援機構などの住宅ローンを利用

3. 所得の条件

  • 合計所得金額が2,000万円以下

4. 居住の条件

  • 住宅取得後6ヶ月以内に入居
  • 入居後も引き続き居住していること

うん!当てはまってるから大丈夫そう◎

確定申告に必要な書類

確定申告をする前に、必要な書類はあらかじめ手元に用意しておきましょう。

取り寄せるのに数日かかるものもあるから、早めに準備しておこう!

1. 基本書類

  • 給与所得の源泉徴収票
  • マイナンバーカード
  • 住宅ローン残高証明書

2. 住宅取得関連書類

  • 土地・建物の登記事項証明書
  • 土地・建物の売買契約書 or 請負契約書
  • 補助金決定通知書など金額がわかる書類
  • 住民票の写しなど居住日(転入日)がわかる書類

確定申告のやり方

ここからは、確定申告の具体的なやり方を紹介していきます。スマホの画像付きで解説するので、一緒に頑張りましょう。

今回は「マイナンバーカードを持っている会社員」の設定で説明していきます。

1. 確定申告書を作成

確定申告は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」から作成します。

>>>「作成コーナー」はここをTAP

サイトにアクセスしたら、下の図のように「作成開始」を押して作成を始めましょう。

マイナポータルと連携すると、氏名などの基本情報や医療費、ふるさと納税など必要な情報を自動入力してくれます。

進めていくと自動でマイナポータルアプリに移動するので、マイナンバーカードを読み取って認証を進めてください。アプリを持っていない人は、ダウンロードしましょう!

認証が完了すると、自動で確定申告の画面へ戻ります。

1年間で病院で支払った医療費がある場合は、医療費控除の対象として表示されます。10万円or所得の5%を超える金額であれば、医療費控除として申請できます。

上記の金額に達しない場合は、右上の×印で削除してね!

2. 所得の入力

ここからは、会社でもらった源泉徴収票を見ながら入力していきます。

今回は「直接入力する」で解説しますが、「カメラで読み取る」でもOK。
ただし、最後に必ず記載内容と源泉徴収票の記載があっているか確認してくださいね!

Aから順番に入力していきましょう。

今年は定額減税があったため、【F欄】の入力も忘れずに!
源泉徴収票の「摘要欄」に金額が書いてある人が対象者です。忘れずに入力してくださいね。

「源泉徴収時所得税減税控除済額」:年末調整ですでに控除された額
「控除外額」:控除しきれなかった額

入力していて迷ったら、右下の「見本」をタップ!
どの数字を入れたらいいかなど、補足の説明が読めますよ。

3. 控除の入力

次に、各種所得控除の入力をしていきます。所得控除は全部で15種類あり、当てはまれば税制優遇が受けられます。漏れがないようにしっかり入力していきましょう。

支出に関する控除

支出の控除は7種類!

  • 社会保険料控除
  • 小規模企業共済等掛金控除
  • 生命保険料控除
  • 地震保険料控除
  • 雑損控除、災害減免
  • 医療費控除
  • 寄附金控除、政党等寄付金等特別控除

保険会社などから届いている控除証明書を見ながら、正確に入力していきましょう。

ふるさと納税をした人は、必ず「寄附金控除」の入力を忘れないでください。ワンストップ特例申請を出していても、確定申告をした時点で無効になってしまい、税制優遇が受けられなくなってしまいます。

親族・本人に関する控除

次に、扶養する配偶者や家族、自分に関する情報を入力していきます。

共働きで配偶者を扶養していない場合は入力はいらないよ!

住宅ローン控除

いよいよ、住宅ローン控除の入力です。
主に売買契約書登記事項証明書を見ながらの入力になります!事前に手元に用意しておきましょう。

登記事項証明書は「土地」と「建物」で2つあるよ!右上に小さく( )で書いてあるから、見た目が似ているけど間違えないようにね!

まずは取得形態を選択。自分の当てはまるものを選んでください。

  • 住宅の新築又は土地付きの新築住宅を購入した
    →新築建売住宅・マンション・注文住宅(建物のみローン)
  • 土地を借入金等により購入した後で住宅を新築した
    →注文住宅(土地・建物どちらもローン)
  • 買取再販住宅を購入した
    →不動産会社によってリフォーム・リノベされた中古住宅
  • 中古住宅を購入した
  • 住宅の増改築等をした
  • 転勤命令などにより住宅を居住の用に供しなくなった後、再び居住の用に供した
  • 土地購入日=売買契約書に記載された契約年月日
  • 居住を始めた日=住民票に記載された転入年月日

共有者は、登記事項証明書を確認しましょう。「共有者」として他の方の名前があれば「共有名義」として申請します。

次に、補助金と贈与についての選択をしていきます。補助金を受けている場合は、「何の補助金をいくら受けたか」を入力してください。

ご両親や祖父母などから贈与を受けている場合、ここで「受けている」を選択して確定申告を終わらせた後、さらに別途【贈与税に関する申告】も必要です。

控除証明書は、翌年以降は確定申告する予定がない会社員なら「書面交付」がおすすめです!

今年の春過ぎになると控除期間分まとめて10〜13枚の書類が郵送されてきて驚いた!

住宅の契約年月日は、最初に不動産会社やハウスメーカーと契約した日付。売買契約書などに書いてあるので確認してみてください。

取得対価は、売買契約書建築請負契約書をもとに入力します。

建売住宅を購入して、「土地」と「建物」のそれぞれの金額がわからない場合

(例)
・売買代金総額が5000万円。
・うち消費税が120万円。

不動産の取引で消費税がかかるのは建物部分だけのため、以下の計算でそれぞれの代金を出すことができます。

120万円 ÷ 10%(消費税)= 1200万円

よって、建物代金
1200万円 + 消費税120万円 = 1320万円

土地代金
総額5000万円 ー 建物代金1320万円 = 3680万円

なるほど!
土地には消費税がかからないんだね!

以上の計算で、次のとおりすべての金額が算出できました!

・土地代 3680万円
・建物代 1320万円
 (うち消費税:120万円)
————————————–
・総額 5000万円

住宅の契約書の内容の入力を進めていきます。

不動産番号も、登記事項証明書に書いてあります。
この不動産番号を入れることで、登記事項証明書を郵送で提出する必要がなくなるので、わかる場合は必ず入れておきましょう。

次に、補助金の詳細を入力していきます。すまい給付金以外に、住んでいる市町村等からの補助金なども忘れずに入力してください。

太陽光パネルの助成金や定住奨励金なんかもあるね!

ここからは、住宅ローンについてです。ローンを組んだ金融機関から届く「年末残高証明書」を見ながら入力していきましょう。

「適用を受ける控除の選択」
長期優良住宅や省エネ住宅など、該当するものがあれば選択してください。

ここで選ぶ内容によって、提出書類や控除される金額が変わるよ!

どれに当てはまるかわからない場合は、不動産会社やハウスメーカーに確認してね!

これまで入力した住宅ローン控除に関する情報の確認画面になるので、内容を確認のうえ「入力終了」を押すと、元の確定申告の画面に戻ります。

還付される金額が表示されますが、その前の画面で出てきた住宅ローン控除額の金額とは一致しないことも。

あれ?思ったより少ない……!!!

この金額は「還付金」
払い過ぎた税金を返してくれる分のお金です。

つまり、すでに払っている以上の金額は控除することができません。

それじゃ損じゃない?

所得税から控除しきれなかった分は、住民税から控除されるので安心してください!

4. 提出

あとはマイナンバーや個人情報を入力して提出します。

これでe-Taxでの確定申告は以上です。
送信後、申請書一式をダウンロードできるボタンがあるので、必ずダウンロードして保存しておきましょう!

はぁ〜終わった〜♪

待って!まだやることがあるよ!

5. 必要書類の郵送

住宅ローン控除1年目の人は、必ず税務署へ必要書類を郵送する必要があります。

どの書類を送ればいいかは、先ほどダウンロードした申請書の2ページ目に一覧で載っています。

「原本」と書いてあるものは原本を、「写し」と書いてあるものはコピーしたものを用意して一式を揃え、税務署へ郵送しましょう!

郵送先は自分が住んでいる市町村の管轄の税務署だよ。ダウンロードした申請書の1ページ目の右下に書いてある◎

いつまでに申告すればいい?

  • 2025年は2月17日(月)から3月17日(月)まで

書類が足りなくて取り寄せたり、わからない項目を工務店に問い合わせが必要になる場合もあります。ぜひ早めにやっておきましょう。

まとめ

住宅ローン控除の初年度確定申告は、準備する書類も多く手続きも複雑ですが、しっかりと準備を整えることで確実に控除を受けることができます。この記事で解説した条件や手順を参考に、漏れのない申告を行いましょう。

今回紹介した内容は、一般的な確定申告のやり方です。具体的な内容の確認等については、所轄の税務署へご相談ください。

おつかれさまでした!!

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